日々の出来事、観た映画、聴いた音楽、読んだ本、撮った写真。
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父親たちの星条旗
Flags Of Our Fathers
監督:クリント・イーストウッド
原作:ジェームズ・ブラッドリー、ロン・パワーズ
脚本:ウィリアム・ブロイルズ・Jr、ポール・ハギス
撮影:トム・スターン
編集:ジョエル・コックス
音楽:クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、
アダム・ビーチ、ジェイミー・ベル、バリー・ペッパー、
ポール・ウォーカー、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー、
ジョン・スラッテリー、ロバート・パトリック
公式サイト(US)
公式サイト(JP)
amazon.co.jp
アカデミー賞監督、クリント・イーストウッドが太平洋戦争を描く!
しかも、舞台は日本の孤島・硫黄島!
しかもしかも、日本人の視線から描かれる続編も待機中!!
ということで、どんだけすごい映画になってるんだろう、と
期待に胸をふくらませて(かつ、その悲惨さを思うとドキドキしつつ)
公開初日の初回を観に行ってきました。
(観客数は想像(満席か!?と思ってた)よりも少なめでビックリ)
いろんな意味ですごい映画でしたよ。
『ミリオンダラー・ベイビー』を観たあとと同じような
重~い後味がありました。
イーストウッド映画は、やっぱりイーストウッド映画なんですよね。
映画の規模など関係なく、やっぱり淡々と、誠実に、
そして重い真実が余すところなく伝わる映画を作られるんですよね。
すごいよ、すごすぎる!
いや実際、『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』の両方を
観ないと、本当のメッセージを受け取ったことにはならないのかも
しれないけど。
硫黄島での想像を絶する激戦、そこに参加していた兵士を
軍事資金集めのプロパガンダに利用する国家、
消え去らない戦闘の悪夢、そしてその後の人生と苦悩…。
3人の兵士を追いかけることで、戦争の表と裏の本質が
描かれていたように思えます。まるでドキュメンタリーのように。
今まで「硫黄島」という名前だけは聞いたことがあったものの、
そこで何が起きていたのかなんて、(日本人なのに)何も知らなかった
自分が恥ずかしくなってしまいました。
映画を観ながら、最初のほうでは「アメリカは、なんであんなちっぽけな
硫黄島にこだわるんだろう?」なんて考えてましたからね。
(アメリカ映画でその真実を教えられるんだから、情けない…)
それにしても。
戦闘の悲惨さを訴えた名作はいろいろあります。
戦争に突入するときの「国vs国」について描いた映画もあります。
戦争の後遺症に苦しむ人たちを描いた映画もあります。
そんな中、それらをすべて抱え込んで、しかも
「誰かが善(英雄)で、誰かが悪である」という決め付けをしないまま
ここまでキッチリとまとめられた戦争映画って、すごいなぁと感じます。
今回は、アメリカ人の視点から見た太平洋戦争を
アメリカ人が中立的に描いた映画。
次は、日本人から見た太平洋戦争を
アメリカ人(と日系人)が忠実に描いた(であろう)映画だ。
これも見なければならないな。
Flags Of Our Fathers
監督:クリント・イーストウッド
原作:ジェームズ・ブラッドリー、ロン・パワーズ
脚本:ウィリアム・ブロイルズ・Jr、ポール・ハギス
撮影:トム・スターン
編集:ジョエル・コックス
音楽:クリント・イーストウッド
出演:ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、
アダム・ビーチ、ジェイミー・ベル、バリー・ペッパー、
ポール・ウォーカー、ジョン・ベンジャミン・ヒッキー、
ジョン・スラッテリー、ロバート・パトリック
公式サイト(US)
公式サイト(JP)
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アカデミー賞監督、クリント・イーストウッドが太平洋戦争を描く!
しかも、舞台は日本の孤島・硫黄島!
しかもしかも、日本人の視線から描かれる続編も待機中!!
ということで、どんだけすごい映画になってるんだろう、と
期待に胸をふくらませて(かつ、その悲惨さを思うとドキドキしつつ)
公開初日の初回を観に行ってきました。
(観客数は想像(満席か!?と思ってた)よりも少なめでビックリ)
いろんな意味ですごい映画でしたよ。
『ミリオンダラー・ベイビー』を観たあとと同じような
重~い後味がありました。
イーストウッド映画は、やっぱりイーストウッド映画なんですよね。
映画の規模など関係なく、やっぱり淡々と、誠実に、
そして重い真実が余すところなく伝わる映画を作られるんですよね。
すごいよ、すごすぎる!
いや実際、『父親たちの星条旗』と『硫黄島からの手紙』の両方を
観ないと、本当のメッセージを受け取ったことにはならないのかも
しれないけど。
硫黄島での想像を絶する激戦、そこに参加していた兵士を
軍事資金集めのプロパガンダに利用する国家、
消え去らない戦闘の悪夢、そしてその後の人生と苦悩…。
3人の兵士を追いかけることで、戦争の表と裏の本質が
描かれていたように思えます。まるでドキュメンタリーのように。
今まで「硫黄島」という名前だけは聞いたことがあったものの、
そこで何が起きていたのかなんて、(日本人なのに)何も知らなかった
自分が恥ずかしくなってしまいました。
映画を観ながら、最初のほうでは「アメリカは、なんであんなちっぽけな
硫黄島にこだわるんだろう?」なんて考えてましたからね。
(アメリカ映画でその真実を教えられるんだから、情けない…)
それにしても。
戦闘の悲惨さを訴えた名作はいろいろあります。
戦争に突入するときの「国vs国」について描いた映画もあります。
戦争の後遺症に苦しむ人たちを描いた映画もあります。
そんな中、それらをすべて抱え込んで、しかも
「誰かが善(英雄)で、誰かが悪である」という決め付けをしないまま
ここまでキッチリとまとめられた戦争映画って、すごいなぁと感じます。
今回は、アメリカ人の視点から見た太平洋戦争を
アメリカ人が中立的に描いた映画。
次は、日本人から見た太平洋戦争を
アメリカ人(と日系人)が忠実に描いた(であろう)映画だ。
これも見なければならないな。
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イルマーレ
The Lake House
監督:アレハンドロ・アグレスティ
脚本:デヴィッド・オーバーン
撮影:アラー・キビロ
音楽:レイチェル・ポートマン
出演:キアヌ・リーヴス、サンドラ・ブロック
ショーレ・アグダシュルー、クリストファー・プラマー
ディラン・ウォルシュ、エヴォン・モス=バカラック
リン・コリンズ
公式サイト(US)
公式サイト(JP)
amazon.co.jp
さりげないサポートに救われた。 ★★★
同名韓国映画のリメイク。
キアヌとサンドラの40代仲良しコンビが主演。
「この秋、極上のラブストーリー」という謳い文句は
イマイチ、パッとしませんけれども…。
他に観たい映画もなく、『イルマーレ』にしてみました。
秋は恋愛映画、ですからねー。
湖畔に建つガラス張りの一軒家に住む女医のケイトは
研修を終えて新たな勤務先のあるシカゴへ引っ越すことになる。
手紙の転送をお願いするため、次の住人宛てに
郵便ポストに置き手紙を残したケイトだったが、
次の住人であるアレックスから奇妙な手紙を受けとる…。
という始まり。
この「郵便ポスト」が重要な役割を果たすわけですね。
(けっこう不思議なんですけど…)
ケータイやメール全盛の、このご時世に「手紙」で愛を深める
とは、なんとも古風な設定ですが、これがね、案外いいんですよ。
「手紙」は、自分の書いた文字が相手に届くので、書いた内容も
もちろんのこと、字の雰囲気なんかで相手の印象が決まる場合も
ありますし、頭の中を整理して、自分の書きたいことをキッチリ
書ける、というイメージがあります。そういう感じが、映画でも
表現されていて、よかったなー、と思いましたね。
主人公たちの年齢にもマッチしてたし!
(おっさん、おばはんが小さいケータイに向かってピコピコ
やりながら愛を語る、なんて、絵にならないもんな~)
まぁ、そんな設定は目新しかったものの、その他の点では
フツーの恋愛映画、でした。あっさり塩味、量も少なめで
満腹感がさほどないラーメンみたいな。
でもねー、音楽がよかったですよ!
ポール・マッカートニーの美声が、物語に奥行きを
与えていたような気がします。
心が洗われる、というのはこのことか!みたいな。
レイチェル・ポートマンさんの落ち着いた曲たちも
映像をキッチリとサポートしていましたし、
ナイスアシストだったと思います!
この音楽がなかったら、もっとつまんなかっただろうなー。
あ、あと、クリストファー・プラマー御大の演技はすごい!
最近DVDで見た『理想の恋人.com』(この邦題、どうなの?)でも
すごかったけど、今回もさりげないが断固とした存在感で、
物語の陰影を深めていましたねー。
The Lake House
監督:アレハンドロ・アグレスティ
脚本:デヴィッド・オーバーン
撮影:アラー・キビロ
音楽:レイチェル・ポートマン
出演:キアヌ・リーヴス、サンドラ・ブロック
ショーレ・アグダシュルー、クリストファー・プラマー
ディラン・ウォルシュ、エヴォン・モス=バカラック
リン・コリンズ
公式サイト(US)
公式サイト(JP)
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さりげないサポートに救われた。 ★★★
同名韓国映画のリメイク。
キアヌとサンドラの40代仲良しコンビが主演。
「この秋、極上のラブストーリー」という謳い文句は
イマイチ、パッとしませんけれども…。
他に観たい映画もなく、『イルマーレ』にしてみました。
秋は恋愛映画、ですからねー。
湖畔に建つガラス張りの一軒家に住む女医のケイトは
研修を終えて新たな勤務先のあるシカゴへ引っ越すことになる。
手紙の転送をお願いするため、次の住人宛てに
郵便ポストに置き手紙を残したケイトだったが、
次の住人であるアレックスから奇妙な手紙を受けとる…。
という始まり。
この「郵便ポスト」が重要な役割を果たすわけですね。
(けっこう不思議なんですけど…)
ケータイやメール全盛の、このご時世に「手紙」で愛を深める
とは、なんとも古風な設定ですが、これがね、案外いいんですよ。
「手紙」は、自分の書いた文字が相手に届くので、書いた内容も
もちろんのこと、字の雰囲気なんかで相手の印象が決まる場合も
ありますし、頭の中を整理して、自分の書きたいことをキッチリ
書ける、というイメージがあります。そういう感じが、映画でも
表現されていて、よかったなー、と思いましたね。
主人公たちの年齢にもマッチしてたし!
(おっさん、おばはんが小さいケータイに向かってピコピコ
やりながら愛を語る、なんて、絵にならないもんな~)
まぁ、そんな設定は目新しかったものの、その他の点では
フツーの恋愛映画、でした。あっさり塩味、量も少なめで
満腹感がさほどないラーメンみたいな。
でもねー、音楽がよかったですよ!
ポール・マッカートニーの美声が、物語に奥行きを
与えていたような気がします。
心が洗われる、というのはこのことか!みたいな。
レイチェル・ポートマンさんの落ち着いた曲たちも
映像をキッチリとサポートしていましたし、
ナイスアシストだったと思います!
この音楽がなかったら、もっとつまんなかっただろうなー。
あ、あと、クリストファー・プラマー御大の演技はすごい!
最近DVDで見た『理想の恋人.com』(この邦題、どうなの?)でも
すごかったけど、今回もさりげないが断固とした存在感で、
物語の陰影を深めていましたねー。
プルートで朝食を
Breakfast On Pluto
監督:ニール・ジョーダン
原作:パトリック・マッケーブ
脚本:ニール・ジョーダン、パトリック・マッケーブ
音楽:アンナ・ジョーダン
出演:キリアン・マーフィ、リーアム・ニーソン
ルース・ネッガ、ローレンス・キンラン
スティーヴン・レイ、ブレンダン・グリーソン
エヴァ・バーシッスル
公式サイト(US)
公式サイト(JP)
amazon.co.jp
思わぬ拾い物! ★★★★☆
ニール・ジョーダン監督の映画というと、
以前『クライング・ゲーム』を観たことがあります。
あれもオカマちゃんが主人公の摩訶不思議な映画だったなぁ
と、遠い記憶を呼び起こしながら、今回の『プルートで朝食を』を
鑑賞しました。
!!!!!この映画、傑作ですよ!!!!!
1970年代のアイルランドに生まれた、パトリックくん。
生まれた直後に母親に捨てられ、そのことをずっとトラウマにして
生きてきました。小さな頃から一風変わった子で、自分のことを
ゲイだと自覚した後は、養母の家を離れ、ロンドンへと旅立ちます。
その目的は「母を探すため」そして「真の愛を探すため」。
大小さまざまな困難に遭遇し、打ちのめされながらも
けなげに、しなやかに生きる彼(彼女?)を描く36章の物語です。
まぁね、こういう濃ゆいキャラが主人公の映画って、
そのキャラに対する第一印象がいいか悪いかで、その後の
2時間の過ごし方がずいぶん変わってくると思うんです。
親近感が湧くかどうかってことね。
で、この映画に関しては、もうバッチリ!これ以上ないってほどに
興味がわく登場の仕方でした。(音楽の使い方がサイコー!)
ただし、冒頭、鳥が人間の言葉をささやきあうシーンを観たときは
頭を抱えそうになりましたけどね…。
でね、まぁ、彼の人生の壮絶なことったら、もう…。
これでもか!これでもか!と、不幸が続くんですよ。
そして、幸せが長続きしないんですよ…。
それなのに、そんな逆境もガンガン乗り越えていく姿を見てると
同情すべきこっちが逆に勇気をもらったような気分になるのね!
そんな気分にさせてくれた、主演のキリアン・マーフィの演技は
すごかったっすよ。個人的には『バットマン・ビギンズ』で
観たことがあるだけの俳優さんだったけど、この俳優魂はアッパレ!
すごかったっすよ。すごかった。とにかくすごかった。
そして、話の運び方も絶妙でね!
エピソードが章ごとに区切られてるのが、観やすかったし
わかりやすかったの。そして、タダのオカマ映画に終わらず、
別れ・死・テロ・政治・道徳、いろんな面が描かれていて、
深いのよね。で、最大かつ最高のポイントは
(上にも書いたけど)音楽ですよ!
良い選曲がなされたイギリス映画にハズレなし!という法則が
成り立ちますね。ほんと。(今回もT-REXが登場しましたし!)
数年前の『リトル・ダンサー』以来、久しぶりに心ときめく
イギリス映画に出会いました。シ・ア・ワ・セ。
Breakfast On Pluto
監督:ニール・ジョーダン
原作:パトリック・マッケーブ
脚本:ニール・ジョーダン、パトリック・マッケーブ
音楽:アンナ・ジョーダン
出演:キリアン・マーフィ、リーアム・ニーソン
ルース・ネッガ、ローレンス・キンラン
スティーヴン・レイ、ブレンダン・グリーソン
エヴァ・バーシッスル
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公式サイト(JP)
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思わぬ拾い物! ★★★★☆
ニール・ジョーダン監督の映画というと、
以前『クライング・ゲーム』を観たことがあります。
あれもオカマちゃんが主人公の摩訶不思議な映画だったなぁ
と、遠い記憶を呼び起こしながら、今回の『プルートで朝食を』を
鑑賞しました。
!!!!!この映画、傑作ですよ!!!!!
1970年代のアイルランドに生まれた、パトリックくん。
生まれた直後に母親に捨てられ、そのことをずっとトラウマにして
生きてきました。小さな頃から一風変わった子で、自分のことを
ゲイだと自覚した後は、養母の家を離れ、ロンドンへと旅立ちます。
その目的は「母を探すため」そして「真の愛を探すため」。
大小さまざまな困難に遭遇し、打ちのめされながらも
けなげに、しなやかに生きる彼(彼女?)を描く36章の物語です。
まぁね、こういう濃ゆいキャラが主人公の映画って、
そのキャラに対する第一印象がいいか悪いかで、その後の
2時間の過ごし方がずいぶん変わってくると思うんです。
親近感が湧くかどうかってことね。
で、この映画に関しては、もうバッチリ!これ以上ないってほどに
興味がわく登場の仕方でした。(音楽の使い方がサイコー!)
ただし、冒頭、鳥が人間の言葉をささやきあうシーンを観たときは
頭を抱えそうになりましたけどね…。
でね、まぁ、彼の人生の壮絶なことったら、もう…。
これでもか!これでもか!と、不幸が続くんですよ。
そして、幸せが長続きしないんですよ…。
それなのに、そんな逆境もガンガン乗り越えていく姿を見てると
同情すべきこっちが逆に勇気をもらったような気分になるのね!
そんな気分にさせてくれた、主演のキリアン・マーフィの演技は
すごかったっすよ。個人的には『バットマン・ビギンズ』で
観たことがあるだけの俳優さんだったけど、この俳優魂はアッパレ!
すごかったっすよ。すごかった。とにかくすごかった。
そして、話の運び方も絶妙でね!
エピソードが章ごとに区切られてるのが、観やすかったし
わかりやすかったの。そして、タダのオカマ映画に終わらず、
別れ・死・テロ・政治・道徳、いろんな面が描かれていて、
深いのよね。で、最大かつ最高のポイントは
(上にも書いたけど)音楽ですよ!
良い選曲がなされたイギリス映画にハズレなし!という法則が
成り立ちますね。ほんと。(今回もT-REXが登場しましたし!)
数年前の『リトル・ダンサー』以来、久しぶりに心ときめく
イギリス映画に出会いました。シ・ア・ワ・セ。