日々の出来事、観た映画、聴いた音楽、読んだ本、撮った写真。
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硫黄島からの手紙
Letters From Iwo Jima
監督:クリント・イーストウッド
脚本:アイリス・ヤマシタ、ポール・ハギス
撮影:トム・スターン
編集:ジョエル・コックス、ゲイリー・D・ローチ
音楽:クリント・イーストウッド
出演:
渡辺謙、二宮和也
伊原剛志、加瀬亮
中村獅童、裕木奈江
http://iwojimathemovie.warnerbros.com/
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
amazon.co.jp
こんな映画を、日本人が作れないものかなぁ~。
と、エラそうなことを考えてしまったほど、
戦勝国から見た偏見や、敗戦国から見た劣等感など
下世話な感情が一切入っていない、すばらしい作品でした。
この場合の「すばらしい」とは、戦争の悲惨さがビシビシと
伝わってきた、という意味ですが。
公開2週目の週末、年齢層が若干高めな観客のみなさんと
いっしょに観ましたけど、となりに座ってたおっさんも
体の前でガッシリと腕組みしたまま、微動だにしてませんでした。
その気持ち、わかるぅ~!
こんな現実を目の前にしたら、動けませんよねぇ~。
それが中国でもなく、フランスでもなく、ドイツでもなく、
この日本国内で日本人が体験したことだと思うと、なおさら!
まぁ、とにかく、出演者のほとんどが日本人。
舞台も日本。しゃべる言葉も日本語。
なのに、スタッフはほとんどガイジン。
という、不思議な立ち位置にいる映画なのですが、
見事なまでの「日本映画」でした。
まぁ、よくもここまで「淡々と」描けるものだ、と思います。
あんな壮絶な状況を、こうも淡々と描くことができるというのは
とてつもないことだと思うんです。それは、ひとえに「戦争が
どういうものなのかということを、製作者たちがわかってる」
からなんでしょうね。そうじゃなかったら、自分たちの無知を
ごまかすために、いろんな装飾を施すでしょうから。
激しいアクションとか、湿ったお涙ちょうだいシーンだとか、
誰かをヒーローに仕立て上げるとか、妙に政治的な描写をするとか。
そんな逃げは、この映画にはない!
製作者が逃げないということは、演技者たちはもっと逃げ場がない!
でも、演技者たちもその要求に見事に応えていましたよ。
特に二宮くんの自然体な演技は、なかなかのものでした。
『父親たちの星条旗』よりも良かったと思います!
-----
こういう映画を観ると、考えさせられます。
もし自分が戦争に駆り出されたときのことを考えさせられます。
(そして間違いなく死んでしまうことも…)
日本人が危険な方向へ走っていた時代と、今を、シンクロさせて
考えてしまいます。
考えても考えても、答えなんか出てこないんですけど、
それでもやっぱりコワイです。泣きそうです。

Letters From Iwo Jima
監督:クリント・イーストウッド
脚本:アイリス・ヤマシタ、ポール・ハギス
撮影:トム・スターン
編集:ジョエル・コックス、ゲイリー・D・ローチ
音楽:クリント・イーストウッド
出演:
渡辺謙、二宮和也
伊原剛志、加瀬亮
中村獅童、裕木奈江
http://iwojimathemovie.warnerbros.com/
http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/
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こんな映画を、日本人が作れないものかなぁ~。
と、エラそうなことを考えてしまったほど、
戦勝国から見た偏見や、敗戦国から見た劣等感など
下世話な感情が一切入っていない、すばらしい作品でした。
この場合の「すばらしい」とは、戦争の悲惨さがビシビシと
伝わってきた、という意味ですが。
公開2週目の週末、年齢層が若干高めな観客のみなさんと
いっしょに観ましたけど、となりに座ってたおっさんも
体の前でガッシリと腕組みしたまま、微動だにしてませんでした。
その気持ち、わかるぅ~!
こんな現実を目の前にしたら、動けませんよねぇ~。
それが中国でもなく、フランスでもなく、ドイツでもなく、
この日本国内で日本人が体験したことだと思うと、なおさら!
まぁ、とにかく、出演者のほとんどが日本人。
舞台も日本。しゃべる言葉も日本語。
なのに、スタッフはほとんどガイジン。
という、不思議な立ち位置にいる映画なのですが、
見事なまでの「日本映画」でした。
まぁ、よくもここまで「淡々と」描けるものだ、と思います。
あんな壮絶な状況を、こうも淡々と描くことができるというのは
とてつもないことだと思うんです。それは、ひとえに「戦争が
どういうものなのかということを、製作者たちがわかってる」
からなんでしょうね。そうじゃなかったら、自分たちの無知を
ごまかすために、いろんな装飾を施すでしょうから。
激しいアクションとか、湿ったお涙ちょうだいシーンだとか、
誰かをヒーローに仕立て上げるとか、妙に政治的な描写をするとか。
そんな逃げは、この映画にはない!
製作者が逃げないということは、演技者たちはもっと逃げ場がない!
でも、演技者たちもその要求に見事に応えていましたよ。
特に二宮くんの自然体な演技は、なかなかのものでした。
『父親たちの星条旗』よりも良かったと思います!
-----
こういう映画を観ると、考えさせられます。
もし自分が戦争に駆り出されたときのことを考えさせられます。
(そして間違いなく死んでしまうことも…)
日本人が危険な方向へ走っていた時代と、今を、シンクロさせて
考えてしまいます。
考えても考えても、答えなんか出てこないんですけど、
それでもやっぱりコワイです。泣きそうです。
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